いやぁ、季節的に夏はバッチリ終わって秋が深くなってきましたね。冬までもう少しです。という事は、今は季節の変わり目です。人間はこの季節の変わり目に体調を崩すもんです。という事は、病院の世話になる人も増える訳ですね。風邪とか引いちゃうと本当に健康の有り難みを痛感します。
病院に行くと気づくことがあります。薬に関してです。院内処方か院外処方か？っていう事です。この院外処方ですが、昭和30年代から検討されて今に至ってます。この両者ですが、正直に言って患者側のメリットはほとんどありませんね。よくよく考えてみると本当に腹立たしくなりますよ。逆に病院側にとってはメリットばっかりです。では、その辺りに関してつらつらと記載していきたいと思います。
まず、患者側の大きなデメリットとして支払う金額が増大になります。この件に関しては本当に馬鹿らしくなりますよ。例えば、院外処方の場合には病院で1500円くらい払ったとします。そして、院外薬局で同じくらいの1500円を払います。計3000円です。一方の院内処方の場合には病院で1630円です。もちろん、こちらは薬込みの値段です。どうです？これは至って例えばの話なのでもっと大袈裟な値段差が出る可能性もあります。両者を比べると約2倍の価格差が発生しております。3000円ー1630円をすれば1370円も院外処方だと余計に払っているんです。350mlの缶ビール6~7本買えちゃいますよね。病院での支払額の負担増は数年に1度の確率で上がっているし、ハッキリ言って二重取りですね。なんでこんな政策を国が取ったのか本当に意味分かりません。
まぁ、でも国としては患者のメリットはこんな風に表現してますよね。「医師が処方した薬を薬剤師がチェックして患者の安全性を確保する」的な感じです。また、患者が掛かりつけの薬局を持ったり、薬をどこでも購入する事が出来るようにするとか言ってます。まぁ、この辺の感想とかは最後の方で述べます。
そして、病院側のメリットは1番はこれですね。「在庫リスク無くす」という事でしょうね。薬ってまぁ口にするものじゃないですか。塗ったりもしますが。結局、牛乳や豆腐と一緒で有効期限がありますよね。あまり動かない薬とかある訳です。じゃ、そんな薬を持っていたらどうなるか？有効期限切れになれば廃棄です。コンビニの本部みたいな廃棄されても儲かる仕組みなんて病院にはありません。薬が廃棄になれば、病院としてはせっかく仕入れたのにゴミ箱行きで仕入金額をドブに捨てるのと一緒になります。更には、薬は小売店の在庫と同様なので棚卸しという超面倒臭い事もしないといけません。もちろん、薬の注文や在庫管理も欠かせませんよね。だから、病院は院内に薬を入れたくないんですね。薬を院外にする事で面倒臭い事務作業をしなくて済みます。
どうです？患者にとっては二重負担で、病院は負担軽減という摩訶不思議な環境になっていっております。昭和30年代から検討されたというこの制度に対して勝手な考えですが、当時の医師会が旧厚生省にこう働きかけたんじゃないですか？薬が病院にあると商売上リスクが上がるから薬の販売は院外にしてくれないか？そうすれば、医者の開業ボーダーが下がって本当に都合が良いんだよとです。こういった働きかけが当時あってもおかしくないですよね。結局、患者にとってはほとんどメリットがありません。診察が終わった後にわざわざ院外の薬局に寄って、再度問答をしなきゃいけません。雨風雪の日には大変です。妄想したくありませんが、キックバックとかも発生してるんじゃないか？とも感じてしまいます。それと、薬剤師側の都合も非常にありますね。院外処方が増えれば雇用につながりますよね。ただでさえ、日常生活では消費税がどんどん上がって国民生活が苦しくなってきているのに何でこんな制度がまかり通っているのか本当に意味不明です。そんなに薬の事務作業が大変ならその分の代金とかを補助すれば良いんじゃないんですか？最近はネット環境も良くなったし、在庫管理も昔ほど大変ではなくなったと思います。製薬会社がこの辺をサポートするとかも出来るでしょう。
でも、国内では約70%がすでに院外処方になっているようです。先祖返りは難しいかなぁって感じです。院外処方が嫌な方は病院に行く前に一度電話とかして聞いてみて判断するのが良いですね。
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