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【なぜ?】小沢一郎の人気がガタ落ちしたたった1つの理由

 

さて、2017年の衆院選が始まります。この選挙を騒がせている重要なキーマンに小沢一郎がいます。有権者はまさかあの小沢一郎がまたもや政局の中枢に立つとは思っていなかったでしょう。小沢一郎は2009年の衆院選政権交代を果たす前から強面とか壊し屋、剛腕、乱世の小沢と言われ正直好印象なイメージではありませんでした。それは、人気がないという事ではなく遠い存在過ぎて勝手にイメージが植えつけられたものだったと思います。その中で、民主党政権時は幹事長という政権ナンバー2に就いておりました。その要職は長くは続きませんでした。鳩山由紀夫総理が退陣したからです。

 

そんな小沢一郎がなぜ、生活の党、現自由党という小政党の党首になってしまったのかです。もうお分かりの方もいらっしゃるかと思います。それは2011年3月11日に起こった東日本大震災の後にほっとんど地元である岩手県に入らなかったからです。東日本大震災の中心的な被災地と言えば、岩手と宮城、福島の3県であるのはご存知の通りです。にも関わらず、岩手4区選出の小沢一郎がやっと岩手に入ったのは同年3月28日になってからでした。それも、県知事との会談など数時間程度だったようです。有権者がイメージする感じですと地元で大災害が起こればその状況を自身の足で確認し、被災者を励ますのが良い政治家の姿でしょう。しっかし、小沢一郎はそんな理想像的な政治家とは真逆の行動をしておりました。当初は、小沢一郎自身は地震発生後にすぐ様地元に帰ろうという意思を持っていたようですが、小沢一郎は被災地には入りませんでした。その主な理由は、被災地が混乱状態でとてもじゃないけど警備が出来ないからというものでした。当時は、被災者がガソリンや生活物資を入手するのも困難な状況でした。そのもとで要人の警備は大変だとの認識だったのでしょう。被災後に初めて入ったのは翌年のお正月です。どう考えても遅いですよね。これで、小沢一郎の地元岩手での人気はガタ落ちしたのです。それは、地元だけではありませんでした。全国的にも小沢一郎は地元が被災しても帰らない冷酷な人間であると伝わってしまったのです。そして、それに追い打ちをかけるように週刊誌で小沢の夫人の暴露記事が出ておりました。「小沢一郎放射能が怖くて岩手にも来ず東京からも脱出しようとしていた。そして、選挙では京都から出馬する」的な内容の記事でした。そして、夫人とはその後離婚です。小沢人気のガタ落ち度ですが、それは選挙結果が如実に表してくれております。以下です。

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第45回総選挙は2009年で第46回総選挙は震災後の2012年です。いかがです?同じ選挙区で約5万5千票もぶっ飛んだんですよ。明らかに小沢一郎の神通力が下がった証左です。第47回総選挙なんかは次点と約2万票差まで肉薄されております。選挙の神様とまで言われていた小沢一郎もここまでとどの識者も感じていましたし、有権者もそうだったでしょう。加えて、2012年以降に作った政党、国民の生活が第一日本未来の党、生活の党の低迷ぶりはどうしようもありません。小池百合子がいた時の自由党の比例票なんかは650万票も取ってるんですよ。それが、生活の党の直近では100万票ほどです。つまり、550万票も小沢シンパ票が無くなったんです。ガタ落ちどころではありません。

 

しかしながら、岩手の復興スピードが早かったのは小沢一郎が岩手に来ず東京で動いていたからという話が震災後に出てきました。岩手には予算も多くつき、がれきの撤去率は宮城や福島と比べると早かったようです。また、仮設住宅の住環境の充実度も岩手は宮城、福島に比べると良い状況のようでした。岩手の知事も小沢一郎が中央で動いてくれていたであろう事を述べております。そのような事を考えれば、小沢一郎が被災地で激励に入らなかった事は本当に冷酷な事であると感じますが、実務的に復興への道筋を図ったのでしょう。

 

マスコミでは震災時の小沢一郎評が出てくることがたまにあります。地元に入らなかった酷い政治屋であるとです。このような言葉は本当にその通りとも思いますが、それのせいで小沢一郎の人気が低迷のままであると小沢一郎側は分かっているんでしょうか。分かっているとしたら、なぜ「私は東京で被災地の復興のために動いていたんです」と公表しないんでしょうか。それは本当に謎です。「私は東北人だから口下手なんだ」と以前語ってましたが、そういう言い分なのでしょうか。

 

小沢一郎自民党幹事長という政治の表舞台に立ったのは平成元年(1989年)です。となれば、30年弱ほども政治権力の周りにいたことになります。いやぁ、凄いですね。

 

これまで色々な人が側近や反小沢と呼ばれてきました。今回の衆院選はまさに小沢一郎の集大成になりそうな気配ですね。

以上

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